022-739-8804

仙台市泉区八乙女中央1丁目3-26

地下鉄八乙女駅隣ロータリー反対側

がん患者さまへ

がんは予防と早期発見が原則です。万が一意に反してがんが発見された場合は、可能であれば外科手術で病巣を完全切除することが理想的です。しかし、進行がんで発見された場合は、化学療法や放射線療法の標準療法を適切な時期にしっかりと受けることが一番大切です。残念ながらこれらの標準療法で全てのがんが治癒する訳ではありませんし、副作用によって標準療法にも治療の限界があります。末期がんで痛みなどの苦痛がある場合は、痛みを和らげ、生活の質を維持するために緩和療法を受けることも大切なことです。多くのがん患者様にとって、藁をもすがる思いで色々な治療を探されることと思います。残念ながら、がん患者様を狙ったいかがわしい高額な民間療法も数多く存在します。

当院では、健康保険適応承認されている化学療法併用温熱療法、クレスチン、ピシバニールなど健康保険適応治療を患者様のご希望と適切な医学的判断に基づいて積極的に行います。サーモトロンRF-8を用いた温熱療法は東北地方では当院以外では2つの施設しか受けられず、当院は仙台で初めてサーモトロンRF-8を導入致しました。温熱療法は副作用が少なく、全身状態が良ければ、何度でも受けることが出来ます。免疫力が増強されるために、免疫療法と併用されることもあります。
当院は、サーモトロンRF-8を5台と高気圧酸素療法のバラーメド1台を有しております。電磁波温熱療法と高気圧酸素療法を同一日に併用すると、がん標準療法の効果が高まるとされており、当院ではそれが可能となっております。
がん治療でお悩みの患者様は、なんでも迷わず当院にご相談ください。

温熱療法

サーモトロンRF-8
サーモトロンRF-8® 山本ビニター株式会社

東北地方では当院以外には、上記医療機器は秋田市と郡山市に2施設しか導入されておりません。東北地方の患者さんは保険適応がん温熱療法を受けたくて長距離を移動されているのが現状でした。  

相対向する2枚の平板電極で身体を挟み、体の深部までエネルギーが到達する高周波(8MHの周波数のラジオ波)エネルギーを利用して、 浅部癌はもとより深部癌を選択的に42-43℃に加温し、 癌細胞を直接死滅させる「がん高周波温熱治療装置(ハイパーサーミア装置)サーモトロン-RF8」を仙台で初めて導入しました。その他に、樹状細胞やリンパ球を増加・活性化させる腫瘍免疫増強効果や、腫瘍微小循環を改善し、腫瘍組織中の低酸素により誘導されていた化学療法・放射線療法に対する耐性機序を解除するために抗癌剤による化学療法や放射線療法への感受性が増強されるという治療方法です。これは、私のこれまでの研究で私自身が研究で確かめてきた事実です。1回の治療は40-50分程度です。毎日連続して温熱療法を行いますと、腫瘍縮小効果が低下することが報告されており、1週間に1回から2回の割合で治療を行います。1週間に1回治療するよりは2回治療した方が効果的であることが報告されています。

当院では、原則として少量の抗癌剤を併用いたしますが、温熱療法単独でも可能です。
周辺の医療機関と提携して、放射線療法や免疫療法と併用するとがん治療は一層効果的です。

高気圧酸素治療とは

装置内を大気圧より高い圧力にし、高気圧の酸素ガスを吸入することで、血液中に多量の酸素を溶け込ませる健康保険適用の治療です。

がん治療に関する高気圧酸素療法は、健康保険適用J-027であり、放射線または抗がん剤治療と併用する悪性腫瘍治療に対して、2.0〜2.5気圧の100%酸素を1回1時間吸入する治療です。治療機に入ってから加圧して、1時間高圧酸素ガスを吸入して、減圧しますので、1回当たりの高気圧酸素療法は1時間半掛かります。

腫瘍組織内は極端な低酸素状態にあり、低酸素誘導因子という蛋白が分解されず、がん細胞内に蓄積して、それらが、化学療法や放射線療法の効きを悪くする100種類もの蛋白(がん治療耐性化蛋白)を作っています。

高気圧酸素療法で腫瘍内の低酸素状態が改善することにより、低酸素誘導因子やがん治療耐性化蛋白が減り、腫瘍免疫が向上することで、がん治療の効果を高めることになります。

化学療法や放射線療法に加えて高気圧酸素療法を行うことで、がん治療の効果を高めることができますし、さらに、電磁波温熱療法も併用することでより高い治療効果を得ることができます。

高気圧酸素治療
BARA-MED(バラーメド)株式会社小池メディカル

安全な治療を実施するために、専用の治療着に着替えて頂き、治療前にはスタッフが所持品などの検査をさせて頂きます。
特に、高濃度の酸素を利用するため、次のような所持品は持ち込めません。

  • 使い捨てカイロなどの熱を発するもの
  • マッチ、ライター、たばこなど発火する恐れのあるもの
  • 補聴器、スマートフォン、音楽プレーヤーなどの電子機器類
  • 本や雑誌などの可燃物
  • 湿布、腕時計、眼鏡、コンタクトレンズ、入れ歯、ピアス、指輪など